大人ADHDうっかり女子・超不注意な雨野千晴のプロフィール♪
ADHDって聞いたことありますか?
ADHDというのは、「注意欠如・多動性障害」という、発達障害の一つです。
私は昔から、ものすごく、ものすごく、ものすごーーーーーーく不注意な子でした。
忘れ物常習犯で、落としたものは数知れず。首から下げてた家の鍵、かぶっていた帽子や着ていた服までうっかり無くす。
どーやったらそれなくせるの?というものも次々と無くしてきました。
部屋は片付けられず、いつもぐちゃぐちゃ。そしてそれは、大人になった今も変わらないまま。
それで、あるときふと気づいたんですよね。
「注意欠如」って・・・私のことかも????って。
その疑問を心理職の友人にぶつけてみました。
「私ってさ、子どものころから、物は無くす、片付けはできない、時間に間に合わない。でも、多動はないんだよね。」
友人はこう言いました。
「うん。あのね。ADHDって、男の子の多動は行動に出るの。女の子はね。頭の中が多動なの。」(※あくまで友人の私見です。)
頭の中が多動!!!
Σ(・□・;)
ものすごい衝撃でした。
だって、私、頭の中が多動なんです。
たとえば、誰かと話しているとき。
はじめは相手の話を聞いているのですが、ちょっと気が逸れると、どんどん話の内容から、頭の中で連想ゲームのように考えが巡って行ってしまうんです。
最終的には、相手の話を全然聞いていないいう事態…orz。
たとえば、洗濯物をたたむとき。
たたんでいるうちに、
「あ~、明日は次男の一時保育だな。このTシャツかばんに入れとこう。」
と思って、それかばんにしまってるうちに
「そうそう、次男の一時保育の間、買い物に行こう。買い物メモ書いとこう。」
と書き出し、
「あ~いい天気だから、もう一回洗濯機回そうかな。」
と洗濯機をまわしたりする。
その時点で、洗濯物はしまい終わっていないという…(^▽^;)。
ちょっとぼうっとする時間があると、次々に違うことを考えちゃうんですね。
このことをアメブロ記事に書いたところ、
「私もなんですーー!!」
とたくさんの方からコメントやメッセージが寄せられました。
この記事を書いて2年たった今もまだ、コメントが寄せられるほどです。(2017年現在コメント数39)エッセイ漫画家の方が4コマ漫画にしてご紹介くださったこともありました。
この反響の大きさに私が感じたのは、
「私と同じことで悩んでいる人がたくさんいたんだ」
ということでした。
不注意な特性によって、
「自分はダメな人間なんだ」
「また失敗してしまった」
「どうして自分はこうなんだろう…。」
そんな思いを抱えている人が、自分以外にもたくさんいることを知りました。
でも、必要なのは自分を責めることではなくて、工夫なんです。
私ってADHD傾向かも!
そう気づいてから、色々な本を読んだり、同じ特性の方にお話を伺う中でわかったこと。
それは、日常の「困った」は、ちょっと工夫をすることで、回避できるということでした。
しょっちゅうなくす鍵は、リールで鞄に括り付ける。忘れたくない持ち物や鞄は、前日にくつの上へ置いておく。
そんな時にちょっと笑っちゃうような工夫が、効果を発揮したのです。
私の6歳の長男には、自閉スペクトラム症という障害があります。
彼のことをもっと知りたいと思い、たくさんの本を読みました。その一つが児童精神科医・吉田友子先生の「その子らしさを生かす子育て」です。
この本の中に、
「きっとやりようはある。短所は長所になりうる。」
というフレーズがあります。
これは正に、自分のような発達障害傾向のある大人にも言えることなのだと思いました。
具体策を考えることで、生きにくさは軽減、もしくは解消することができる。「きっと、やりようはある」のだということ。そして、「短所は長所にもなりうる」。
どんな特性にも善悪はないんです。
「自分はなんてダメな人間なんだろう」そう思っていた私は今、
【あなたの中にも、私の中にも、「ダメ」は一個もない】
と思っています。
そして、不注意な自分な特性を「うっかり女子」と称しておもしろおかしく発信しています。そんな自分でもいいじゃないか。工夫しながら、楽しみながら、そんな自分と仲良くやっていこう。そんな風に思ってるんです。
かつての自分のように
「私なんてダメだ・・・」
と自分を責めている方に、この発信が届くことを願っているのです。
雨野千晴 プロフィール
ADHD超不注意うっかり女子 雨野千晴(あめのちはれ)
おもしろネタ発信者、イベント企画、講座講師、ライター。
持ち前の文章力とユーモアのセンス、オリジナリティ溢れるイラストでADHD当事者としての超不注意な日常を面白おかしく綴った、笑って泣けるブログが人気。アメブロでは1日最高45000PV獲得。
カウンセラーとしての傾聴力を生かしたヒアリングで行うプロフィール作成やインタビュー記事も好評。その他ADHDの発想力、行動力を生かしたおもしろイベント企画、「想いが伝わる文章講座」「SNSによる発信・企画講座」講師活動、保育園や子育てサークルでのママ向け講座・お話会といった地域支援活動、『学び合い』保護者の会、自身の経験を生かした「明るい発達相談会」など、幅広い分野で精力的に活動している。
1981年北海道生まれ、札幌育ち。神奈川県厚木市在住。
北海道立札幌開成高等学校卒業、北海道教育大学札幌校卒業。 教育方法学専攻、美術科教育法副専攻。夫・長男・次男との4人家族。
得意分野/うっかりネタ・障害・子育て・教育・福祉・心理学・療育・イラスト・似顔絵など
保有資格/小学校教諭1種・中学校教諭英語2種・中学校教諭美術1種・図書館司書教諭・特別支援教諭・保育士・NPO法人Smile up認定 傾聴カウンセラー・
【活動実績】
2017年
3月 ♯発達障害啓発barみなきんぐさん主催イベント、発達障害者だって語りたい!に登壇。
4月 かさこ塾フェスタ出展。「うっかり女子でもちゃっかり生きる秘訣」鯰美紀氏によるインタビュー講演に登壇。
5月 原宿にて「うっかり女子の文化祭」開催。スタッフ・出展者総勢30名の不注意傾向の女性とともに84名のお客様をお迎えする。「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉がけ」著者shizu氏との対談も実現、好評を得る。
6月 厚木市認定保育園VIVIにて、「ママのための工作講座」開講、年間4回開催決定。
厚木・地域支援子育てサークルあめのちはれ発足。
7月 想いが伝わる文章講座 連続講座一期スタート。
8月 厚木市公共施設にて、保護者と教員をつなぐイベント「立ち歩いてもいい新しい授業スタイル『学び合い』模擬授業体験」開催。
ライター活動
子育てソーシャルメディア conobie
【魔の2歳児のイヤイヤ期!ママのイライラを笑いに変える「イヤコレ」とは?】
58334view 1824いいね(2017年5月現在) 他18本掲載中。
ママ向け会員制webサイト ママニティにてうっかりネタ連載コラム掲載予定。