【大人ADHD】超不注意!雨野千晴のうっかり女子でもちゃっかり生きるブログ

36歳でADHD(ADD)診断を受けたうっかり女子雨野千晴の脳内多動な日々や爆笑自閉っ子子育てについておもしろおかしく綴っています♪うっかり女子でも大丈夫♪

「障害者が頑張って作ったもの」という枕詞に効果はあるのか。福祉施設の作品の値段が安すぎると思った件。

障害のある方の作品を買うということについて。

 


あなたは、

障害のある方の作品だから買う?
作品が素敵だから買う?


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先週の土曜日、厚木市にあるアミューあつぎという建物の特設コーナーで

 

「障害者手作り製品 展示・即売会」

をやっていました。

 

 

 



福祉センターのお祭りとか、啓発活動週間とか、何かの折にこういう展示を覗くのが私は好きで。



というのも、すごい素敵な作品に出会えるので。今までに器や布小物、バッグなど
いろいろなものを購入して愛用しています。


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でもこういうの、厚木市で見かけるものはすごーーーく安くてね。

もちろんそのおかげで手に取りやすいというのはあったのだけれど

それにしても安すぎる。これの倍だってして当然だよなぁといつも思っていたのね。






何ヶ月前だったか、インターネットラジオ「ゆめのたね」に出演させていただいた時

 

 

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その収録スタジオのある建物は、3331 Arts Chiyodaという、旧練成中学校を利用して誕生したアートセンターで。

 

 

 

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いろいろな展示やイベントを開催していたり、

アート活動をしている団体の拠点があったり、

売店にも楽しいものがいっぱいで。もー夢中で見てしまったのだけれど

 

 



書籍コーナーの一角がぶち抜きで障害のある方のアートに関する本や作品が置いてあったの。

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めっちゃ引き込まれてしまって、本やら作品やら大量に買い込んで散財しちゃったんだけどさ。

 

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いーでしょ💗




それで、これはすごいと思って売店のお姉さんに聞いたら、


この建物主催の団体は障害のあるなしに関わらず、アートを楽しもう、みたいな企画もされてるとのこと。

 

こーゆーのね。

 

www.3331.jp

 

 


そして、建物の一角には

障害のある方たちのアートの商品化をプロデュースしたり発表の場を作ったり、いろいろな活動をされているNPO団体、エイブル・アート・ジャパンのお部屋もありました。



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ABLE ART JAPAN エイブル・アート・ジャパン



お話を聞かせてくださった職員の中塚さん。あ、わたくし、いつもの図々しさで入り込んでお話伺ってきたのね。w

 

 

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障害のある方の作品を商品へとデザインするお仕事をされています。


お部屋に展示されていた作品の価格は、アート作品としての適性だよなぁと感じられるものでした。まぁ、それも主観になっちゃうけどさ。





そして、そんな素敵な場所にお邪魔してしまってから、私は



厚木のあの素敵な作品たちも、もっと適正な価格で販売して、それを作業所や施設の利用者の方に還元できたらいいのになぁ、と思っていました。

 

 

 

 



だけど、それを自分ができるかと言ったら、多分できないと思うし

そこに自分の労力をどのくらいかけられるかもわからなかったし自信がなかったのね。

 

 

 

自分で何も出来ないのに口だけ出してもヤジと一緒だよなーと思って

自分のモヤモヤはそのまましまっていました。

 

 



そんなこんなで数ヶ月が過ぎた、先日。

その展示販売があったわけですよ。

 

 



そしてそこで

そのモヤモヤが一気に噴出してしまいました。

 


以下、フェイスブック投稿より。






・・・・・・・・・・・



【そこじゃないと私は思う。】



各関係者のみなさまが

日々お心を砕いて業務にあたっておられるということを百も承知の上で、あえて書きます。


アミューあつぎの地下フロアで福祉作業所の作品展示販売が行われていました。

 

雨だからかもしれませんが賑わいはありません。

 

レジ担当の方に、置かれていたレターセットについて

「これは消しゴムはんこですか?」
と聞くと


「いや、これは利用者さんが絵を描いたものをスキャンしてのせたのだと思います。」

とおっしゃる。

だけど、ひとつひとつは微妙に色合いが違っている。

そのうち、

「やっぱりはんこかなぁ・・・」
と言われたので


「それ販売の方は知ってた方が良くないですか〜?^ ^」

と大きなお世話と思いつつ、お話しさせていただくと



「いやぁ、これはいろんなところが集まって出してるので、僕のところのじゃないんですよね。だからちょっとわからないんです。」

とおっしゃる。

 

「写真とっても大丈夫ですか?」

ときくと


「うーん、たぶんいいんじゃないかな。うん。商品だけならいいと思います。」

との答え。



結局SNSもオッケーとのことなのでこうやって載せてますけどね。


あのさー、

売る気ある!?

そしてこの、ありえない安さ。これじゃ工賃出せないでしょ。



ねぇ、もっと利益を生むやり方いくらでもあるよね!?



そんなことを思っていると

「障害のある方が一生懸命ていねいに作りました。ぜひ足をお運びください。」

と、館内放送が入った。



あ・の・さー!!


障害者が一生懸命ていねいに


そこじゃねーだろ、といいたい。



いや、そこにフォーカスする方法もあると思うよ。作成している方のエピソードを発信する。どんな方が、どんなふうに作業されているのか。


一生懸命に ていねいに

って、具体的にどういうことなのか。


そのストーリーを発信する。ファンを作る。


可能な状態であれば、ご本人が少しの時間でも販売に来られるとかね。



でも、そこじゃなくて、まずさ。


この感性が商品になるでしょうよ。


ただ作るんじゃなく、需要がある商品に利用者の方の持っているものをマッチングさせるんだよ。


売れるものがもっと作れるでしょーよってことを言いたい!!

アート畑の方が障害のある方の作品を商品化する


そんな取り組みをしている団体もある。


厚木って工科大あるよね?そこの学生とマッチングさせるとか


利用者さんの作品ひとつひとつのエピソードをフェイスブックページ作って流すとか


もーーーいくらでももっとあるでしょうよ!!

施設の中にだって、市役所にだって

そーゆークリエイティブな発想発信に長けてる人1人ぐらいいるでしょーよ!!

 

なんでそこを活用しない!?


並んでいる作品の中で1番商品化のセンスがあると思ったのは、この手ぬぐい。


がんばってるから買う

じゃその場だけになるよ。


作家のファンをつくる。
商品のファンをつくる。
作業所のファンをつくるんだよ!!

 

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・・・・・・・・・・・・・・・


 

私が福祉作業所にボランティアへ行ったのは学生の頃のことで、法律も違えば状況も全く違っているだろうし

しかも一週間だけだったしね。





現況をわかってない人間が、外部から何言ったって余計なお世話でしかないよね・・・

 

という理解がありつつも

それでも

発信せずにはいられなかった。


 

 


腹が立ったんだ。


どこに、というと

もっとできる!もっと売れる!!こんなに素敵なものがこんな安くていいわけない!!!

というところに。

 

 




もっとできることがあるって思うのに、それをどうにもできない自分への腹ただしさもあったのかもしれない。









この投稿に、たくさんのコメントをいただきました。






・そうだよね。安すぎるよね。

・素敵な作品だね!


・障害者が、というのは差別だ

 

・自分が販売をしたとき「買ってあげる」と言われて悲しかった。


など。



うーんと、



私はね。「障害者」と名打つことが差別だとは思ってないんだ。というか、そういう語感があんまりないのね。


前はあったんだけど


今は無くなっちゃった。

 

 


障害があることが悪いことだとかかわいそうとか全然思ってないから。

 


障害って環境によるところが大きいと思っているから。

 



障害 というのは その方の状態や困り感を表す単語であって
福祉や支援が届きやすくするためのインデックスであって

それ以上でもそれ以下でもないと思っているから。


 


だから、「障害」という単語に特段何も感じないし、自分のことを「障害者」と呼ばれても別に嫌な気持ちも何もわかないのね。


ハルのことも「上の子が発達障害で」「自閉があって」と言葉に出すことにも、何の抵抗もない。だってそれ、ただの事実でいいも悪いもないし、それで幸福度が決まるわけでもないと思っているから。




じゃーなんでこの館内放送にムカついたかって



なんの意図もそこに感じられなかったからよ。

 

 



なんとなく考えられた文言が、なんとなく放送されてる。


私にはそうとしか聞こえなかったよね。



だってね、もっといくらでも工夫ができる。


そしてその工夫で


一つでも多くの作品を売ることができたら、その収益は作り手の工賃に反映させられるでしょ。


それは自立への一助となるんじゃないかと私は思ってる。


さらに対価が得られる、となったら作り手のモチベーションもまた上がるんじゃないかと思うよね。



 

 

 

 



さらに、こんなお声もいただきました。



障がい者施設の商品を扱う雑貨屋を3年間やってみました。


お客さん、喜んでくれましたよ。でも、継続的に商売としてやるのは無理でした。私の力量不足もありますが。


福祉の現場は利用者さんのケアに追われてます。


アウトソーシングで、知恵を借りながら展開していくのが最短です。
東京には中間支援組織や個人で中間支援されている方がたくさんいます。
そういう人や組織が各地域にあると、もっともっと楽しくなると思います。





ある時、私のタイムラインに素敵なフクロウの絵が流れてきてね。


わー、素敵な絵だなぁ、と思ったのが


安部雅枝さんと息子さんの絵との出会いでした。




安部さんは障がいのる人の表現活動サポーターとして活動されています。

障がいのある人の表現活動サポーター リトルアトリエスイッチ days 野望


自閉症のある双子の息子さん、娘さんのお母様でもあられます。


私が見たのは、息子さんの絵だったんですね。







福祉施設では、利用されている方の工賃を上げるために収益のための戦略を練る、というようなことにはフォーカスされないのかもなぁ

ノウハウがきっとないところが多いのだろうな。


そして、利用者の方に直接関わるお仕事ですでに手一杯なのだろうな。

 

 



と思いつつ



それでももっとできることがあるのになぁ、と思っているところに


「手ぬぐい、私も欲しい!」とコメントを下さった方が何人かおられたので

お話も伺いたいと思い、電話でこの手ぬぐいの販売をしている園に電話してみました。








「初めまして。アミューあつぎの展示販売で作品を購入させていただきました。とても素敵だったのでお話を伺いたいと思い、電話させていただきました。」


施設の方
「え!本当ですかー!!そんなこと言われたことないなぁ。」



「いえいえ、本当です。他にもぜひ欲しい、という方がおられたので、ネット通販などはされていないのかな、と思ってご連絡させていただきました。」



施設の方

「いやぁ、うちのなんかね。他の作業所さんはもっとすごいのたくさん売ってるでしょ。」

 



「いえいえ!もちろん他の作品も素敵でしたが、ここの作品が私は一番センスがあると思ったんです。」


施設の方
「えーー!!あの、えーと、あの絵ですよね?ちょっとよくわからない感じの・・・」

 



「はい。あれがいいんですよ!マグネットも、マグネットじゃ使わないので買いませんでしたが、くるみボタンとかバッヂとかあったら買ったと思います。これは担当されている方のセンスがいいんだなぁと思いました。」

 

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施設の方
「えー!そうなんですか。」




「在庫を取り寄せたりはできないのでしょうか?」

 


施設の方
「いやぁ、うちはね、他の作業所さんと違って、入所施設なのでね。例えば作品を梱包する作業なんかをできる人がいないんです。なので、担当スタッフが全てやっていたのですが、今ちょうどその担当者が長期のお休みをいただいていて。



なので、商品自体も作っていないんです。在庫が少しあるくらいで。



そして、なかなか販売しても売れないので、方向性を変えて行かなきゃいけないかなって考えていたところなんです。」





「そうなんですね。残念です。やはりなかなか作品を商品にして売るというところまでは手が回らないという感じなのでしょうか。」



施設の方
「そうですね。もともと、作品を作ること自体が余暇活動の意味を持っているので、利益を追求するという目的はないんですね。」

 

 

 私

「そうなんですか。私はね、とても素敵な作品だと思って。すごく安いお値段だったので、もっと高くても買うのに、と思いました。」

 

 

 施設の方

「そうなんですか!そんな風に言ってもらえてうれしいです。」

 

 私

「今回はたまたまアミューで購入できたのですが、他に買える場所はないのでしょうか。」

 

 

施設の方

「アミューあつぎの今回足をお運びいただいたイベントは、毎月第3土曜日に行っています。他は今のところないんです。販売しているものも、今の在庫がなくなれば一旦ストップせざるを得ない状況なんです。

 

 

 

あとは、今度10月に施設のお祭りがありますので、ぜひそちらにも足をお運びいただければと思います。」

 

 

「ありがとうございます。ぜひ直接お話伺いたいです。お忙しい中お話お聞かせくださって、ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

 

 

この電話をさせていただいた後、こんな記事を見つけました。

 

 

 

www.nhk.or.jp

福祉施設の現場で、法律が変わった後の経営の難しさについて触れられています。



つって、


この人厚木で働いてるってゆーとる!!!!







もー会いに行くしかないじゃん💗⇦まだアポもとってないよw




そんでもって、この施設のお祭りも行って話聞いてくる!めっちゃ厚木の奥地なんだけどwww







 

私には何にもできない って思ってたけど


できることからやりますよ。


それは、福祉に貢献したいとかなんとか、そんな高尚な志ではなく


とにかく私は好きなもの、いいなぁと思うものを全世界に向けて叫びまくるのが好きだからですw


いいでしょー!!つって、


わー本当だ!すごい!めっちゃいい!!って



みんなで盛り上がるのが好きなの💗



 

 

 

来年、インクルーシブフェスを厚木でやります!


えーと、以下はどこにもアポを取ってない、私の脳内の勝手な妄想段階であることをご了承の上お読みくださいませw


では。





福祉施設の作品の展示販売会をドーーーンとやって。他には、

 

サルサガムテープに演奏してもらったり⇦ハルの療育施設でも、クリスマスにコンサートやってくださったんですよね。5代目うたのお兄さん💗

www.asahi.com



素敵な人を呼んでお話聞いたり


あーーーF先生もなんとかお呼びしたい!!
で、特別支援のキャリア教育勉強会やるの。



そんで泉ちゃんに音楽療法体験やってもらったり⇦ハルがお世話になったピアノ教室の素敵先生


みなきんぐさんとか、元気さんとかにパネルディスカッションしてもらったり

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今日、ピルコンというNGOの性と発達障害の勉強会でご一緒いたしました💗

元気さんの記事はこちら↓

www.excite.co.jp

 



本当はドン西川とか「みんなの学校」の木村校長とかも呼びたいけどそれは予算が云々かんぬん。orz



とにかく!


なんか面白い人厚木にみんな呼んで祭りをやって


みんな違ってみんないい!を体感してもらうのだ!

 

 

そして作業所の作品を売りまくって、作り手に還元するのだーーー!!!

 

 

えーーっとぉ。確認ですけども



ここに書いたのは私の妄想です。( ´∀`)

 

 

 

 

で、す、が!!!


実現するぞーー*(^o^)/*


まずはにぎわい課に行って共催してもらえるよう相談してくるぞー♪




で、結論。



障害のある方の作品だから買う?
作品が素敵だから買う?

 

 

 

 

 


私はね。


どっちだっていいと思ってるのよ。

障害 がきっかけで、出会いがあるならそれだって別に悪くないよねって私は思うよ。


私は素敵だから買ってるけど、その作品に出会えたのはやっぱり「障害のある方の作品」というインデックスがあったからだもん。

 

 

だけど、売る側が意図を持って発信することは大事だと思うんだよ。


「障害者が頑張って作りました」だけじゃ売れないよ。


じゃあどうすればいいか?


私も自分で勉強しながらできること、やってみます。


まずは市役所に行くこと、そして厚木の奥地の施設へおじゃますることだーーーー!!!





・・・・・・・・・・・・・・・

 


#発達障害啓発barを全国各地で開催されているADHD当事者でもあるみなきんぐさんと一緒に、性についてざっくばらんにお話できる会を行います。


詳しくはこちらをご覧ください^^

↓ ↓ ↓

 

www.kokuchpro.com

 

 

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