【大人ADHD】超不注意!雨野千晴のうっかり女子でもちゃっかり生きるブログ

36歳でADHD(ADD)診断を受けたうっかり女子雨野千晴の脳内多動な日々や爆笑自閉っ子子育てについておもしろおかしく綴っています♪うっかり女子でも大丈夫♪

東山魁夷を見ると、思い出す。自分に無い物を相手が持っていることの尊さ。

厚木の駅前に、有隣堂がある。

そこで東山魁夷展をやっているらしい。ポスターが貼ってあった。

 

 


それを見て、思い出したこと。



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私の通っていた小学校は札幌の端にあって

バス停まで徒歩15分、その後バスでバス停4個分を行ったところにあった。





全校生徒200人ちょっと。


私の学年は5年生までずっと一クラスだった。






勝手知ったる仲ってやつ。全クラス38名。

その中に、「かこちゃん」と呼ばれる男の子がいた。(仮名)




かこちゃんは本当はかずと君という名前だったのだけれど

気づいた時には自分のことを「かこちゃん」と呼んでいた。




もしかしたら小学校に上がる前から、そんな風に呼んでいたのかもしれない。




かこちゃんはスヌーピーが大好きで、お気に入りのぬいぐるみがいくつも部屋に飾ってあった。

 


かこちゃんはいつも女の子と一緒にいて、話し方も仕草も女の子然としていた。




ある時一緒に女子トイレに入ろうとして、「あ、かこちゃんは男の子だった。」と気づいたことがあった。






かこちゃんは私が気づいた時には「おかま」と男子からよくからかわれていた。


かこちゃんは面白くて、ちょっとオネエ系とでも言うか

毒舌なところもあったので


「おかま」というからかいに、落ち込んだり傷ついたりしたそぶりを見せたことはなかった。



だけど、


本当のところはどうだったのかはわからない。

 








そんなかこちゃんと私は一時期仲が良くて


小学校3年生くらいの時だったか、一緒に出かけることになった。





その頃北海道近代美術館に東山魁夷の「青の世界展」が来ていて


かこちゃんがそれに行きたいと言ったのだった。

 




どういう経緯だったかは思い出せないけれど

確か、私の母が私とかこちゃんを美術館へ連れて行ってくれたように思う。






青や深い緑で描かれが森の中に

一頭の白く輝く馬が立っている



 

そんな構図の絵を前に






すごいなぁ、きれいだなぁ、と思いながら


ふと横を見ると


かこちゃんは泣いていたのだった。

 





絵を見て感動して涙が出る


ということを、私はその時から大人になった今でも

一度も経験したことはない。





私は


東山魁夷の絵の美しさよりも


それに涙するほどに感激できるかこちゃんの心の美しさみたいなものに対して

 


子どもながらに感動したのだった。








かこちゃん

元気かなぁ。





特に落ちもない話なのだけれど

 

 



東山魁夷の作品を目にするたびに

思い出す、かこちゃんのこと。





 

 

 

 

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東山魁夷の作品が絵本になったもの。

 

 





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